No.1191 ≪輪廻転生と経営≫-2021.12.15

来る12月17日(金)は目加田経営事務所の創業記念日で、今年はおかげさまで創業25年を迎えます。本当にあっという間の25年間でした。これも皆様のおかげです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。

さて、皆さんは「輪廻転生」をどう思われますか? この世の人生が終わるとあの世で休息してしかる後にこの世に生まれ変わる、つまり転生するという考え方です。その通りだとおっしゃる方もおられれば、いや、そんなことはない、この世の人生はこの世だけのもので生まれ変わることはないとおっしゃる方もおられるでしょう。

私がこのテーマに関心を持ったのは、1996年12月17日に目加田経営事務所を起業したころです。話題になっていた本があったのです。飯田史彦氏の「生きがいの創造」(PHP刊)です。サブタイトルは「生まれ変わりの科学が人生を変える」です。若干34歳の福島大学の経営学の先生が「生まれ変わりの科学」について書かれた論文で、早速読んでみました。とても感動しました。これがきっかけで25年間、このテーマを追い続けています。
人間の持つ無限の可能性、脳の構造や働きといったものに興味がわき、次は春山茂雄氏の「脳内革命」「脳内革命②」を読みました。さらに、ブライアン・L・ワイス博士の「前世療法」「前世療法②」、ジョエル・ホイットン博士の「輪廻転生」、産婦人科医の池川明先生の胎内記憶シリーズの著作などもとても感動的でした。最近では奥野修司氏の「死者の告白」、矢作直樹氏の「あの世とこの世をつなぐお別れの作法」も秀逸です。人生を考えるうえで、非常に役立ちました。

一種の「スピリチュアル系」と思われがちですが、明確な科学です。なぜなら、多くの事象を分析して法則性(仮説)を発見し、それを実証して再現することができるからです。これらの関連図書をすべて読んでも、まだ全容は解明されないかもしれませんが、どの論文にも共通するのは、「生」と「死」と「あの世(中間生、バルド、浄土とも)」の関係が同じ状況を経て同じ状態で多くの方々から証言されているからです。

私なりに理解したことの中間報告です。
最も大事なことは「人は永遠に生きている」、そして「人はだれも完全でバランスしたダイヤモンドだ」ということです。死によって肉体と魂はこの世で分離して、魂は故郷を目指します。魂は宇宙の法則と同じく「完全な善(愛・慈悲)に向かって一方通行で進み成長する」ためです。肉体は分解され地球の元素に還元されます。
全ての魂は貴賤・富貴・才能・格差は存在せず全くの平等でバランスが取れ愛に包まれていて、しかも完全なのです。
魂を30cmの大きなダイヤモンドに例えると、ダイヤモンドが光り輝くにはたくさんのカット面が磨かれていなければなりません。しかし、生まれたての魂はそのカット面が曇って埃がつき油で汚れています。これを一面一面磨いて光り輝くよう一回一回の人生でくもりや汚れをとることが魂の仕事なのです。魂によっては数回で完全に磨き終わる人もおれば、数十回、数百回の人生を得ないと磨き終えないかもしれません。磨き終われば高次の魂となり新たな階層に進むことができるのです。魂はダイヤモンドが光り輝くまでの全ての転生時の体験の記憶を持っています。

この世で人生を終わった魂は光となってあの世(幽界)に戻り、次の再生まで休息をとります。だから、旅立ちは立派に役割を果たして故郷に帰り休息をとるのですから「よくやったね」「おめでとう」「ありがとう」と伝えてあげるのが良いのです。そして、故郷につくと終わった人生を振り返り何を学んだか報告し、次の再生を計画し、自分で決定する。あの世は7階層から構成され、すべてお見通しの高次の魂からアドバイスが得られます。あの世には全世界の人類のすべての魂の全ての記憶が格納されています。これをアカシックレコードと呼びます。

故郷である幽界で学び、休息し、新たな学びのために課題をもって母親の胎内に転生する。この世に誕生する「おぎゃ」と息を吐くとともに過去の記憶は消去されます。
そして肉体をもってこの世に転生します。それは痛みを学ぶため。前世でまだ磨き終えていないカット面を磨くために肉体を持って転生し磨く行動を実践しなければならなりません。磨くことができるのは肉体を持っている時だけなのです。計画した磨きが終わると休息のために故郷に戻る時期を自分で決めます。まだ磨き残りがある場合は、再度肉体に引き返すことになります。

このような輪廻転生のメカニズムにおいて、私たちが学ぶべきことは、「すべてに忍耐とタイミングがあり、人生を焦ってはならない。予定通り行くことはない。その時々にやってくるものを受け入れそれを楽しみ欲張らない。そして見返りを期待しない。人(魂)は死なないのだから」ということです。
私たちはすべて自分で選んでいる。生まれることも死ぬことも。苦難も病も貧困も。
絶対に行っていけない罪は殺人。殺人を起こすと次の世でもがき苦しみ、常に不安にさいなまれ、平安はありません。
人の使命は学ぶこと。そして学んだことを実践できるのは肉体を持った時しかできない。学びそして実践する。
また恐怖心を取り除く。恐怖心はエネルギーを浪費するので、この世における達成すべき磨き行動を妨げる。そのためには一日一度は静かに瞑想し、怒り・強欲・情欲を押さえ、わがまましない、批判しない、いらいらしない自分をつくること。

輪廻転生のメカニズムを知れば、今をポジティブに力強く生きることができます。あらゆる苦難や苦境は自分を磨き上げるために自分で計画したものなのですから。そして来世への負債を残さないようにこの世を生き切る勇気が湧いてきます。