No.1448 ≪安心・安全な社会の危機≫-2021.2.3

最近ニュースを見て思うことは「安心・安全」な社会を築くには気が遠くなるような努力と忍耐の積み重ねが必要ですが、失う時は一瞬だと実感することです。
特にコロナ禍が始まった2020年は泥棒や詐欺や嘘つきのニュースが多かったように思います。自分勝手な人が増えてきたのでしょう。

泥棒では、大量の豚や仔牛の盗難事件が起きたり、台風被害から残った果物が盗まれたり、コインランドリーに立ち寄るために止めた車が数分の間に盗まれたり。今までは外国人の仕業が多かったのですが、最近は日本人の場合も増えてきています。

詐欺では、昨年のコロナ対策の持続化給付金の詐欺では税理士がかかわり組織的計画的に詐欺する人を募集してその上前を撥ねるという荒稼ぎが起きています。発覚しているのは氷山の一角でしょうが、簡単に現金が稼げると勧誘されて安易に個人事業主になりすまし税務署に申告に行った人はどのような心境だったのでしょうか? 「詐欺とは知らなかった」とは無知も甚だしく、働きもせずにお金が入ると思っているのでしょうか?
オレオレ詐欺は確信犯ですが、給付金詐欺は無知な人がターゲットです。最近ではワクチン接種の権利詐欺まで現れているそうです。

嘘つきでは、コロナ禍での会食問題が多いですが、中でも政治家のそれが多発しています。これは国の将来を不安にさせます。この程度の人格の人に政治を任せているという恐怖感です。さらに驚いたのは数日前からニュースで炎上している政権与党の要職にあるベテラン国会議員の深夜の銀座のクラブ豪遊の嘘です。これは深刻です。
「銀座のクラブに閉店後ママさんしかいない店に、議員が一人で陳情を聞きに行った」そうです。それも元国家公安委員長の要職にあった議員が。追及されると簡単に「あれは嘘です」と告白し、「後輩議員3人と飲みに行ったが、将来のある議員をかばいたくて嘘をついた」といい、後輩議員は「先生がそこまで我々に事を配慮していただき申し訳なくて申し訳なくて」と言ったとか。この場に及んでも、国民ではなく、身内の先輩に忖度する姿を記者会見で見せられると唖然とします。
このニュースを見た海外の人、特に中国や北朝鮮の要人は日本の想像を超えるレベルの低さを見て笑っていることでしょう。次は飲めない要求を出してきます。つい先日、王毅外相が「尖閣諸島は中国の領土だ、そこに日本漁船が入ってきて困っている」と茂木外相に平然と言い放って成功しているのですから。

自民党議員のこの記者会見はまるで不良中学生が煙草を吸ったのがばれて仲間をかばいあっている様にみえて背筋が凍りました。国家公安委員長というのは北朝鮮対策やテロ対策を専門にやるプロ中のプロでインテリジェンスの塊のような人でないと務まらないと思っていたのですが、あの程度でよさそうです。
公明党の議員は議員辞職まで追い込まれましたが、自民党の議員は役職の辞任と自民党離党だけのあまーい処置でした。
子供の頃に父親から「誤れば済むなら警察はいらない」といわれ、謝らねばならないような行動はするな、「後ろ指をさされるようなことをするな、その時はうちの子じゃない」ときつくしつけられました。
絶対的な権限を持っている菅総理は自民党幹事長にこのような甘い処置では党も政権も持たない、毅然とした処置をしなさいと命令する状況のように思います。出ないと国民は政治を信用しなくなります。安心安全な社会でなくなる不安でいっぱいになります。

世は緊急事態宣言発令中で、飲食店には20時までの自粛営業を要請中。営業補償は最高の地域で1日6万円です。繁盛店と閑古鳥店では事情は全く異なりますが、通常は家賃・人件費だけでも数百万円必要ですので、この補償ではとてもやってゆけないでしょう。さらに深刻なのは正直に営業自粛して顧客が自粛しない店に流れた場合、緊急事態宣言が解除されても半分も戻らないのが普通です。そうすると今まで営々と築き上げてきた努力は水泡に帰してしまいます。私が飲食業をやっていたならば、「国の言う通り自粛しなさい、さもなくば法律で行政罰を与えますよ、罰金払わなければ営業許可を取り消しますよ」という今回の政策に対して、当社の固定費に見合った補償をすべしと損害賠償を求めて訴訟を起こします。一方で生き延びる手立ては打ちますが、理不尽なことにはとことん抵抗します。どのようなビジネスでも関係者がいます。社員及び社員の家族はもちろんですが、仕入先や外注先、家主があります。このような方々に迷惑をかけてしまうからです。

安心・安全な社会に危機が迫っている今思い出すのが、阪神大震災、東日本大震災の時に平成天皇皇后陛下(現上皇上皇后陛下)のふるまいです。被災者に跪いて寄り添い、声を掛けられる姿を見て、日本に生まれて良かったと感動し、日本人の誇りを感じました。今上天皇皇后陛下も同じような思いでおられると思います。
それと、もう一つ、自衛隊です。災害の度に出動要請を請けて黙々と復興支援する姿を見て、自衛隊の迷彩服を見ると安心するのは私だけではないと思います。
今こそ、私たちに何ができるか、企業経営を通じて実践してゆきたいと思います。