「宇宙のすべてのデータベースは私たちのエネルギーの中にすべて記憶されています。ビッグバン以来の宇宙の歴史も地球の歴史も人類の歴史も、遠い過去から現在に至る一人一人のゲノムから生い立ちや名前などすべてデータベースに記憶されています。今あなたが手を握っておられるお子さんは光太郎さんで、あなた方の世界の時間で言えば2010年5月1日生まれで2歳ですね。カソリックの洗礼を受けておられるので霊名はミカエル。生まれた時は1200gで、京都第二日赤病院で奥様を帝王切開して生まれましたね。主治医は花山徹先生です。あなたの横におられる奥さんはカソリックで霊名はアグネス、日本名ではしおりさんですね。誕生日は・・・」
「もういいです。よくわかりました。あなたはここで何をされているのですか?」
「私の役割は、宇宙の誕生からこれまでとこれから続く無限の彼方のエネルギーが正しく機能するようにマネジメントすることです」
「たったお一人でですか?」
「あなたから見えているのは一人かもしれませんが、先ほども申しましたが、私たちは意識というエネルギー体ですから、一人でもあり一億人でもあります。数の概念では説明できませんね」
「エネルギーをマネジメントするということは、エネルギーの保管場所というか、入れ物というか、なにか形が必要だと思うのですが」
「それは、この樫の木の間からつながる空間にあります」
「ぜひともみたいですが、見ることはできるのですか?」
「残念ながら、それはできません、あなたは肉体を持っていますから。この中に入れるのは、肉体を離れたエネルギー体のみです。出てゆくのもお母さんが妊娠した時だけです」
「では、私が死んで、エネルギー体になった時はここに来るわけですね?」
「そうです」
「私たちの世界いうところの『あの世』がここですか?」
「近いですが、違います。『あの世』は天国の仏様や地獄の閻魔様のおられるところにことを言っておられるかもしれませんが、ここは、その世界とはつながっていますが、一方通行です。来ることはできますが、行き来はできません」
「では、天国にしろ地獄にしろ、ここに来れるエネルギー体は誰から選ぶのですか?」
「いいえ、だれも選びません。強いて言えば、ご本人が選んでいます」
「亡くなった人がエネルギー体になり、そのエネルギー体がここに来ようと思えば来れるということですか?」
「そうです」
「では、皆が来たいと思うのではないですか?」
「ここの存在は誰もしりません。なぜなら、肉体を離れ、エネルギー体になった段階で、必要な記憶を残して一時的に消去されます。ここの存在は、生前に本で読んだり、人に聞いて知っていても消去されますのでわかりません。ここに来るとすべての記憶は復元されますが」
「なぜ、そのような仕組みになっているのですか?」
「エネルギー体、あなたの世界では魂と言った方が良いかもしれませんが、魂の完成に必要だからです。魂は不完全ですから、それを少しづつ完成させるために、顕界での人生が必要なのです。何度も顕界に行く方がおられます。ごくまれに一度で完成させられる方もおられます」
「例えば、私が死んで魂となって天国に行くとします。天国からここにやってくるにはどうすればよいのですか?」
「亡くなった時には記憶は消去されますから、お教えしましょう。生前の善行や人柄や弱い人に対する思いやりや優しさで天国に行けても、ここには来れません。ここに来るには生前の行いを悔い改め、ご先祖様や聖賢を含むご縁があった方々のおかげで生かされていることに気づき、心からの感謝に目覚めた時、自然とここにやってきます。たとえ、悪行の限りを尽くし地獄に送られた方でも全く同様です。目覚めた時に自然とここにやってきます」
「では、気づかなかった方々はどうなるのですか?」
「気づくまでそのままです」
「ここは、何というところですか? 名前があるなら教えていただけますか?」
「ホームと言います」
「ホームですか」
「はい、ホームです」
「ではこの子、光太郎もホームからやってきたのですね?」
「はい、そうです。種太郎さん、あなたもです」
「あ、そうですね。」
