シーン4 湖のほとり

両側に花が咲き誇る道を道なりに進むと池にでた。池というには大きすぎるので湖と言った方がわかりやすい。道は湖の周囲をめぐっているようだ。そのまま進むと、別れ道があり、まっすぐの道と右の山に入ってゆくような道があり、どちらに行こうかと迷ったが、光明寺は右に折れることにした。
「しおり、右の方に行ってみよう。山に上がると全体が見下ろせるかもしれない」
「そうね。そうしましょう」
少し傾斜があり、石で作られた階段になっている。それを登りきると、道はそこで終わり、そこは広場になっている。広場は一面が苔生していて美しい。見回すと、正面に立派な樫の木の大木が門のように二本並んで立っている。その樫木の間に奥につながる空間があるようだ。足元を見るとその入り口のような空間に向かう足跡がついている。