しばらく歩くと「鯉沢の池」が見えてきた。その畔に、蕎麦屋「こころ」が右手にある。
すぐ隣にみたらし団子を食べさせてくれる「春日乃茶屋」がある。
帰りにここに寄ろうねと話して、顔を上げると前を行く人たちが消えていて、
一瞬、どこかにテレポートしたみたいに先ほどの参道の風景とは全く違う光景が広がっていた。
そこは、太陽の光は届いているが、杉木立が林立して、陽だまりがあちこちに落ちている。足元には笹の葉が生い茂っており、その間を農道らしい道が通っている。
すると光太郎が指さして「ワンワン、ワンワンだ」と言ってにこにこして叫んだ。
どう見ても野犬だ。今にも白い犬にさわりに行こうとする光太郎。
