No.1116 ≪アフター・コロナは地方移住&非接触営業のすすめ≫-2020.6.3

不安は妄想を生み、妄想は恐怖を呼び寄せ、人を立ち止まらせすくませます。できない、むつかしい、不安だ、怖いというマイナスイメージは粘着質で頭から離れにくく現実化しやすいのです。逆にプラスイメージはそんなの無理だ、できるわけがない、自信がもてないので現実化しにくいのです。プラスもマイナスも「心のありよう」にすぎません。私は最近、やるだけのことをやったら「うまくいけばHappy、うまくいかなくてHappy」と実感しています。昔の言葉に「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、それほど気負った感じではなくもっとリラックスした感じです。そうすると何が起きると思いますか? 不思議と皆うまくいくのです。

仏教の説話に、天国と地獄の話がありますが、片手を椅子に縛られ、もう片方の手には1m もある長い箸を持たされて人々が豪華な料理を前に集っています。天国では皆が笑顔で幸せそうにおいしい料理を楽しんでいます。1m もある長い箸を活かしてほかの人の口に料理を運んであげているのです。一方地獄では皆が空腹で罵声をはいて怒り狂ってけんかしています。我先に料理を食べようとして長い箸が邪魔で一向に食べられず床にまき散らしているからです。同じ状況に遭遇しても、「心のありよう」次第で良くも悪くも、天国にも地獄にもなるのです。
「マイナス」の否定感情を頭から消し去る。それに近寄らない、触れない。できない理由は封印する。これにつきます。厄介なことに不安は増幅されパワーアップし、願望は自信次第で半減しパワーダウンします。
プラス発想、プラス言葉、肯定的、ポジティブな考えが一番大事です。坂村真民氏は「念ずれば花開く」と説き、中村天風氏は「絶対に消極的な言葉は使わないこと。否定的な言葉は口から出さないこと」と説く。誰もが一度は経験して実証している「鏡の法則」は思いは実現することを証明しています。

「もしコロナに感染したらどうしよう。会社や近所の人はどう思うのだろう。子供や家族は攻撃されないだろうか。会社を解雇されないだろうか。もし解雇されたら住宅ローンはどうしよう。この家も売るしかない。そうしたら、どこで生活すればいいんだろう。そうしたら果たして家族はついてきてくれるのか。ああ、家庭崩壊してしまう。どうしよう、神様!」報道では「正しく恐れよ」「新しい生活習慣を身につけよ」とさかんに報道しています。聞きたくない新事実(?)が次から次へ出てきます。空気感染(エアロゾル感染)は2m ではなく6mも飛ぶ。コロナに感染すると血栓ができやすいので脳梗塞になりやすい。夏ごろには第2波が確実にやってくる。治療薬は前宣伝ほど効果がない。ウイルスはツルツルの表面では72 時間存在する。ワクチンは早くて2 年かかる・・・。
アフター・コロナは、うつ病や強迫性障碍者が激増するのではないかと思います。テレワークに慣れない人はデジタル恐怖症にかかってしまいます。逆にネットにつながっていないと不安な人は多くのギガを使います。今ではスマホのデータ容量が月60GB の人は普通だそうです。
ちなみに私の場合、コロナ以前は2GB で足りていましたが、テザリングでテレワークをするようになって5GB 使うようになりました。会社や自宅のwifi を使えばテザリングは不要なので、60GB は異常だと思っていました。ところが、スマホが故障したのを機にプランの見直したところ、なんと、60GB も2GB も料金はほとんど変わらないのです。

そろそろ、アフター・コロナに向けて、発想を変えましょう。
2020 年にコロナがあってよかった。あれがあったから、今のような豊かで人間らしい暮らしができるようになったといえる日が遠からずやってきます。
コロナを機に、生活の場を地方に移した方がいます。若い方が実家に戻ったり、農山村漁村の限界集落に移ったりしているのです。それまでも、定年退職した方が都会の家を売却して余生を地方で過ごすロハスな方々は静かなトレンドとして定着していました。ところが、コロナによって、出勤禁止、訪問禁止、接触禁止が半ば国命のごとく喧伝されると、一気にテレワークが増えました。ネット環境さえあれば、世界中どこにいても自由になったのです。アバターロボットを使えば出勤も可能です。ならば、コストが高くて狭い都会の家に住んで、ラッシュ時の満員電車に揺られ、あるいは渋滞する道路に悩まされる必要がなくなるのです。生活コストは1/3 以下で済みます。手元のお金が余ってしようがありません。場所にもよりますが、敷地100 坪で庭付き戸建ての空き家なら家賃は3万円もしないでしょう。都会の家の住宅ローンを払いながら貸してもおつりが来ます。地方だと水道は川か井戸で無料だし、山に入れば間伐材をもらってくれと頼まれ、風呂も暖房も台所もほぼ無料です。空気もキレイし、気温も低く風も心地よいので体に良くないクーラーも不要だし、付近の住民も優しいし、庭で無農薬の家庭菜園もできるし、近所の農家の方がなんでも分けてくださるし、子供は野山を駆け回り、心身ともに人間本来の自然児の逞しさを取り戻し、人間に戻ることができます。都会では向こう三軒両隣といいますが、地方では地区全体がコミュニティで全員仲間です。

テレワーク時代は、出勤不要になるので、往復の通勤時間だけ見ても一日4 時間以上不要になり、時間を持て余します。さらに、オフィス発生していた細切れ時間も不要です。その時間は通常50%、4 時間あります。テレワークでは自分でスケジュールを組み立てますので、通勤時間と細切れ時間を足すと一日8 時間が新たに自由に使えるようになります。働き方改革で国を挙げて副業奨励の時代にありますので、この時間を使って副業もできます。パソコンが得意な方は、近所の人にパソコン教室やプログラム研修をすることもできます。経理が得意な方は近所の商店の記帳や経理事務を支援することもできます。営業が得意な方は近所の会社の販促の手伝いもできます。双方共に助かるwin-win 関係です。生活コストが圧倒的に少なくなり、生活時間が使い切れないぐらい増える地方移住は、働き方改革・コロナのベストタイミングのおかげです。幸いにも、テレワークで使う、zoom やLINE やSkype、Teams は人とのつながりを強固にします。コロナのおかげで訪問辞退の会社が多い時に、ZOOM 営業のチャンスです。世界のビジネスマンで訪問しないと営業にならないのは日本人ぐらいだといわれています。広域の国土を持つ国々では電話やメールが当たり前で、日常の営業打ち合わせで訪問するほうがおかしいといわれます。日本も次第に、訪問しなくても営業が成立する、訪問しないほうが営業成績は伸びる時代がやってきそうです。普段オンラインだと、オフラインのリアル接触が濃く深い信頼関係を構築することもできます。

近いうちにやってくる大恐慌も、こういう発想だと、チャンスとなり大飛躍ができます。人類史上100 年に一度の全世界を巻き込んだコロナの良い面にフォーカスする段階に来ています。