No.1111 ≪ポスト・コロナの世界≫-2020.4.30

まずはお笑いを。暗いニュースで湿りがちは空気を笑い飛ばしてください。何度読んでも「くすっ」そして「アハハ」ついに腹を抱えて「ゲラゲラ」となること請け合いです。

「小噺その1 18歳と81歳」(詠み人知らず)
「恋に溺れるのが18歳 風呂に溺れるのが 81 歳。道路を爆走するのが18歳 逆走するのが81歳。心がもろいのが18歳 骨がもろいのが81歳。ドキドキが止まらないのが18歳 動機が止まらないのが81歳。恋で胸詰まらせるのが18 歳 餅でのどを詰まらせる81歳。偏差値が気になる18歳 血圧・血糖値が気になる81歳。まだ何も知らない18歳 もう何も覚えていない81歳。自分探しをしている18歳 皆が自分を探している81歳」いかがですか? 私は大笑いしてしまいました。

小噺その2 シルバー川柳 (公益社団法人全国有料老人ホーム協会 ポプラ社刊 Googlebook より抜粋)
「この動悸 昔は恋で 今病気。 恋かなと思っていたら 不整脈。年かさね くしゃみするのも 命がけ。いびきより 静かなほうが気にかかる。医者と妻急に優しく なる不安。
LED 使い切るまでない寿命。忘れえぬ人はいるけど 名を忘れ。土地もある 家もあるけど 居場所なし。起きたけど 寝るまで特に用はなし。お辞儀して ともによろける クラス会。なぜ消える 眼鏡と鍵の ミステリー。
味のある 字とほめられた 手の震え。目覚ましのベルはまだかと 起きて待つ。厚化粧笑う亭主は薄毛症。大事なら 二度としまうな 出てこない。無病では 話題に困る 老人会。まだ生きる つもりで並ぶ 宝くじ」素晴らしいユーモアのある文才の方々ばかりで最高です。

速報!4月29日午後、補正予算が衆議院を全会一致で通過し、明日は参議院を通過します。
補正予算成立の翌日から、「持続化給付金」のWEB申請が始まります。さて、皆さんは新型コロナウイルスの終息後の世界をどのようにお考えですか?
A:何もなかったかのように元の状態に戻ると思われますか? それとも、B:新しいステージに進むと思われますか? 私は後者 B の方です。
新型コロナウイルスと比較されるのが 1918 年から20 年にかけて「スペイン風邪」です。
第一波は 1918 年にアメリカで出現し、第二波、第三波と 3 年にわたり世界的に流行しました。世界人口の約半分が感染し、約 1 億人(25%)がなくなったといわれています。この時は第一次世界大戦の時でもあり、アメリカの兵士とともにウイルスが海を渡り、ヨーロッパに伝染しました。日本でも大流行しました。あまりにも多くの人々がなくなったので、戦争が早く終わったともいわれています。しかし、戦時中ということもあり、終息後、元の日常に戻ったか、新しいステージに進んだかという事例にはなりません。

ならば、1957年のアジア風邪はどうかWHOのパンデミック宣言も出ています。第二次世界大戦後間もなくで、世界は米ソの東西対立で緊張していたこともあり、季節外れのインフルエンザ程度ですまされました。検査体制も脆弱だったこともあるでしょう。
では今回の新型コロナウイルスと比較できるのは、2002 年の SARS、2012 年の MERS になります。両方とも一部地域で猛威を振るいましたが短期間で終息しました。WHO のパンデミック宣言もされていません。

今回の新型コロナウイルス感染症「COVID-19」はインフルエンザと同類ではありますが、なぜここまで世界中が警戒するのか明らかにおかしいです。つまり、初めての現象が起きていることになります。
あえて SARS と今回の COVID-19 の違いを見つけるとすれば、中国の影響力の大きさがあります。1989 年 11 月のベルリンの壁の崩壊をきっかけに人々が自由往来できる世界が出現しBRICSをはじめ、発展途上国が経済発展を実現し、中国が200 年にWTOに加盟し、世界の工場と なりました。SARSはそのころに発生していま すその後、2011年にGDPで日本を抜いて世界2 位に上り詰め、今では世界経済の15%を占める経済発展ぶりです。豊かになった人から順番に世界中に出かけてゆきました。「一帯一路」政 策で世界中に中国資本と中国人が進出しまし た。

一説にはアメリカのウイルス研究所で開発されたコロナウイルスを、勤務していた中国人研究者がこっそりと武漢ウイルス研究所に持ち帰り、それが漏れて今回の事件になったとか、ならなかったとか。
先進国が3月に入ると WHO のパンデミック宣言の前に、一斉に国境封鎖して首都をロックダウンするという戦時体制を一気に引いたのはなぜなのか?疑問は尽きないですが、世界中を巻き込んで新型コロナウイルスは伝染したことは事実です。もし、人工的に作られたものなら同時にワクチンもあるはずで、近いうちに出てくるのではないかと思います。

それはさておき、人類が経験する初めての出来事、今回の新型コロナウイルスは世界中で今までの価値観、「働くこと」「生きること」「経済発展」の価値観を破壊しながら創造しています。世界中で「STAY HOME」が合言葉になり、テレワークやテレビ会議が常識になりました。
日本ではハンコ文化も変わろうとしています。出勤しなくても勤務したと認める社会。テレビ会議で商談が進む社会が出現しました。そうすると、職住接近よりも半自給の田舎暮らしが心身ともに好ましい環境になる社会が来ます。半自給の田舎暮らしだと生活費は半分で済みます。価値ある有意義な時間が生まれます。人間らしい生活ができます。可処分所得が莫大になります。大都市集中が緩和され地方に人材が移動する時代になります。その時、私たち中小企業はどのような対策をとる必要があるのか、GW中に「STAY HOME」しながら考える時だと思います。